2011年8月23日火曜日

浪江のショッピングセンターサンプラザとハンバーグとおじいちゃん

私の大好きなおじいちゃんは、津島という福島の山の上の方に住んでいました。
おじいちゃんは、お酒が好きで陽気で昔話の上手な子供にとっては最高の人でした。

先ほど寝るときに息子が「暑いから何もかけないで寝る」と言うので「お腹だけでいいからかけて寝なさい」と自分で言ってその津島のおじいちゃんを思い出しました。

おじいちゃんは、いつもなんだかいい方法を思いついて私に教えてくれたのですが、その内の一つが「寝しなが暑くても、冷えてきた時の為お腹だけには布団をかけておく」というものでした。
兎に角布団をかけて寝ろ、という母親や叔母に「嫌だ」と言いつづける言うことを聞かない困った子供に「こんなもんでいいんじゃない」と悪戯っぽく笑って隣に居てくれるような人でした。

私の小学生の頃の夏休みと言うと、お盆の頃から夏休みの終わりまでの結構長い間中津島で過ごしていました。
今思えば、うちは商売をしていて両親共忙しかったので、体よく預けられていただけかもしれません。
最初の内は裏山でキツネを見つけたり、トンボをおいかけたりして田舎を楽しんでいるのですが、その内そんなものにも飽きて「つまんないなぁー」となってきはじめ、その絶妙なタイミングでおじいちゃんは「おい、ハンパーク食べにいくか?」とさそってくるのです。(おじいちゃんはいくら違うと言っても、ハンバーグをハンパークと呼んでいました)

津島の周りにはハンバーグなんて洒落たものを出すお店はないので、バスで一時間以上グルグルと山道を下って、浪江駅の辺りまでおりて行き、店舗がいくつか集まっているショッピングモールの中のレストランに連れて行ってくれました。

小さかったし、30年も前の話です。よく連れて行ってくれたあのショッピングモールが具体的にどこで、なんていう名前だったのか、わかりませんでしたが、ただ行き帰りに使った浪江駅のそばだって事だけはわかっていました。

浪江駅ってもっと海沿いだったよね。あのショッピングモールはどこでなんていう名前だったんだろう、とgoogle mapで探してみました。

「ショッピングセンター サンプラザ」

このお店のページを検索し、会社の設立をみたら私の生まれる前からやってる。ここだ間違いない。
また、近所でお店を再オープンさせ、仮設住宅に物資を納品したりしているようだ。

どうか、福島で暮らす人たちにこれ以上悪いことがおこりませんように。
福島で事業をしている会社と従業員が希望を持って、存続していけますように。
どうか、おじいちゃん、守ってください。

Posted via email from cohiro's posterous

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